リングガール&リングボーイとは

結婚式でバージンロードを歩き、指輪を新郎新婦のもとへ届ける、とても大切で愛らしい役割のことを指します。その由来は、「子どもがリングを運ぶことで、悪霊から守ってくれる」という言い伝えにあります。実際には、親戚の子どもや新郎新婦自身の子どもが務めることが多く、会場中がほほえみに包まれる、人気の演出となっています。

お願いするときに気をつけること

リングガール&リングボーイをお願いする際は、保護者や子ども本人が安心して参加できるよう、いくつか配慮したいポイントがあります。ここでは、依頼時に気になりやすい点と、そのフォロー方法をご紹介します。

何歳くらいがいい?
4~10歳がひとつの目安。指輪を運ぶ役割を理解できる年齢だと、当日もスムーズです。ただし、2~3歳でも保護者と一緒なら十分参加できます。小さな子は、とくに「緊張しすぎない工夫」が鍵になります。

子どもの緊張をやわらげる工夫
・本番前に一緒にバージンロードを歩いてみるミニリハーサル
・指輪ケースを宝箱風にするなど、ワクワクできる仕掛けをプラス
・新郎新婦からプチギフトを用意して、参加への楽しみをつくる

どのタイミングでお願いする?
結婚式の日取りが決まったら、招待状より早めのタイミングで依頼するのがベスト。保護者が予定を調整しやすく、衣装や当日の準備にも余裕が生まれます。招待状には、集合時間や衣装の指定をまとめた「役割カード」を同封すると親切です。当日の流れがイメージしやすくなり、安心して参加できます。

参加を後押しする一文
・「〇〇ちゃんが登場すると、会場がきっと笑顔に包まれます」など前向きな言葉を添える
・保護者の負担感が軽くなり、安心して引き受けてもらいやすくなる

衣装の準備は誰がする?
子どももひとりの参列者という考え方から、衣装は保護者が用意することが一般的です。ただし、色味や雰囲気などのドレスコードは、新郎新婦ができるだけ早めに共有しておくことが大切です。親戚の子どもに依頼する場合には、お礼として衣装代を新郎新婦が負担することもあります。衣装代を誰が負担するかは、早い段階で話し合っておくとトラブルを防げます。

衣装を楽しむアイデア
・フラワーバスケットやミニブーケを持たせて華やかに
・男の子はミニ蝶ネクタイやサスペンダーなどプチフォーマルで可愛らしく

心がなごむ式に

子どもたちが笑っても泣いても、すべてがあたたかな思い出になります。新郎新婦にとっても、保護者にとっても、子ども自身にとっても、特別で楽しいひととき。見守る気持ちを共有しながら、心がふっとやさしくほどけるような時間になります。