家を出た瞬間から、鑑賞ははじまっている

美術館に到着するまでも、実は大切な鑑賞の時間です。その日の天気、街を歩く人の服の色、ショーウィンドウのデザイン、普段何気なく目にするものに意識を向けるだけで、新しい発見が生まれます。五感を澄ませて、感じる準備を整えたら、きっと美術館での時間がもっと豊かになるはずです。

初心者におすすめの楽しみ方とは

アートの難しさは、 "理解しなければならない"という義務感から生まれます。まずは、感じることを優先してみましょう。どんな受け取り方でも正解であり、それがあなたにしかできない鑑賞です。心に残る色や形、言葉にならない印象を、大切にしてみてください。

注目するポイントを決めてみる

すべてを理解しようとすると一気にハードルがあがります。まずは、色づかいやよく描かれているモチーフ、表情など注目するポイントを決めてから鑑賞をスタートするのがおすすめです。たとえ、作者を詳しく知らなくても、自分なりの楽しみ方ができればOK！入り口の「はじめに」パネルも、視点のヒントになります。

フォトスポットで写真を撮ってみる

撮影可能なエリアを設けている美術館も増えています。マナーを守りながら、気になった作品を記録すれば、あとから振り返るときの自分だけのアートノートになります。好きな作品の傾向も、自然と見えてくるかもしれません。
 

お土産を買ってみる

美術館には、お土産購入場所が併設されていることが多いです。鑑賞後にぜひ立ち寄ってみてください。特に、図録やポストカードなど、アートの余韻を楽しめるものがおすすめです。お気に入りをひとつ持ち帰るだけで、飾ったり眺めたり、アートのある暮らしが叶います。
 

自分なりの楽しみ方を見つけて色んな場所へ

休日の午後や旅先で、思い立ったときに、美術館へ足を運んでみてください。美術館には、いつでも楽しめる常設展のほかに、世界のアーティストや歴史の一部に触れられる企画展も開催されています。訪れるたびに新しい発見があり、何度行っても違う表情を見せてくれる場所。感性を育てながら、自分の心が惹かれる作品との出会いを楽しんでみてください。