TOP MESSAGE トップメッセージ

「ホスピタリティ産業にイノベーションを起こし
日本を躍動させる」

婚礼業界は以前から少子化という大きな問題を抱えています。そうした中、更にコロナによって若年層の結婚式離れという新しい問題も発生いたしました。様々な問題を前に、これまで統制がなされていなかったホテル業界、飲食業界、互助会含めた婚礼業界が、コロナ禍を経てひとつにまとまる事ができました。昨年9月、一般社団法人未来ウエディングJAPAN(FWJ)が設立され、若年層に対して結婚式に対する憧れを創出する啓発活動をスタートする運びとなりました。私自身、FWJの代表理事会長として、責任を持って役割を果たし、婚礼業界の健全な発展に貢献してまいります。

一方、ホテル事業は、水際対策の緩和に伴い、インバウンドの旅行客が日々増加しております。当社TRUNK(HOTEL)におきましては、現在のRevPer(販売可能な一室当たりの収益を示す指標)はコロナ前と比較してより高い実績を収めております。短期間で高稼働率、高単価を実現できた理由は、開業前より欧米のターゲットを明確に絞り、コミュニケーションを継続してきた独自のマーケティングの成果だと確信しております。

今秋、東京渋谷・代々木公園の目の前に、TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKを開業いたします。この新しいホテルを成功に導き、当社のブランド力のさらなる強化を図ります。今後はTRUNK(HOTEL)のブランドを活かし、アセットライトによる出店を強化していきます。

婚礼業界で培ってきたノウハウを活かし、ホテル業界においてもリーディングカンパニーを目指してまいります。

代表取締役会長 野尻 佳孝

2023年3月期は、株主のみなさま、金融機関の方々、お取引先、社員など、多くのみなさまのおかげで非常に好調な業績を収めることができました。回復フェーズを終えて、ここから本格的な成長フェーズが始まります。

コロナ禍で、業界の再編が進むのではないか、寡占化が進むのではないかと、そんな論調が多くありました。

しかし、業界の競争環境の変化は、実はこれからが本番だと考えています。60万組から50万組に急激に低下した婚姻件数は、旅行や飲食のように急激には戻りません。人が出会う、集まる、交際を深めるといった時間を経て、少しずつ回復すると見込んでおりますが、若年層の結婚への意欲低下など、マーケット全体の課題は多くあります。

業界の先陣を切ってきた私たちは、ただ、自分たちのシェアを拡大するというだけでなく、業界そのものを守り、向上させていきたい、そう考えています。単純なM&Aという選択肢だけでなく、業界の中で、私たちが持っているノウハウを提供しながら、一緒に向上する、新たな需要にあった新しい結婚式の形態を創出する、様々な選択肢を通して、関わらせていただく結婚式の数を増やし、企業価値を向上させていきたい、その土台を作っていくのが2024年3月期と考えています。

おかげ様で、T&Gと一緒に仕事をしたいと、運営受託のお声をかけていただけることが増えてまいりました。長期経営方針を2022年5月に発表してから、四半期ごとに、新しい運営受託案件を発表できたのは、そのためです。業界のみなさまと一緒に成長し、ウェディング業界全体を活性化していく、また、新しい市場創出へと本格的に進んでいくホテル事業をしっかりと積上げていく、これらの取組みを通して、企業価値のさらなる向上に努めてまいります。

代表取締役社長 岩瀬 賢治