

2026/08/25
結婚式への参列が決まって、ご祝儀袋の準備方法に不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。ご祝儀は、新郎新婦へ贈る心からのお祝いですが、入れ方や包み方といったマナーが間違っていると、失礼にあたる場合もあります。 本記事では、結婚にまつわるあらゆる知見を持っているNEEDSの編集部が、ご祝儀袋の選び方やお札の正しい入れ方、当日の渡し方をご紹介します。初心者の方でも迷わず実践できるよう、手順を一つずつ丁寧にお伝えするため、当日慌てる心配もありません。 スマートにお祝いの気持ちを伝えられるよう、一緒に準備を進めていきましょう。
.png)
目次
1. まずは準備から!ご祝儀を用意する前の基本マナー
1-1. 結婚祝いには折り目のない新札を用意するのが礼儀
1-2. 包む金額に合わせてご祝儀袋のデザインを選ぶ
2. ご祝儀袋の入れ方のポイント
2-1. お札の表裏・上下の正しい向き
2-2. 中袋・中包みへの入れ方
2-3. 複数枚のお札を入れるときの揃え方と順番
2-4. 中袋にお札を入れるベストな枚数と入れ方のコツ
3. 上包みの入れ方と水引の付け方
4. ご祝儀袋の表書きと名前の書き方
5. 当日に慌てない!袱紗(ふくさ)への包み方と渡し方
5-1. ご祝儀袋が汚れないための袱紗の包み手順
5-2. 結婚式当日の受付でのスマートな渡し方
5-3. 袱紗がない場合の代用とマナー
5-4. 受付で渡すときのNG行動と注意点
まとめ

新郎新婦へのお祝いの気持ちを丁寧に伝えるためにも、ご祝儀として包むお札の種類や袋の選び方といった基本マナーを知っておきましょう。ご祝儀を用意する際に、必要なものは以下の2つです。
それぞれの準備品について詳しく解説します。
ご祝儀に包むお札は、新札を用意するのが基本マナーです。 新札とは、「銀行から発行された未使用のお札」のことです。折り目のまったくないお札をご祝儀として渡すことで、「あらかじめ準備をして結婚式当日を待ち望んでいた」という気持ちを表せます。
新札の主な入手先は、銀行の窓口や両替機です。ただし、平日や日中の時間帯など対応時間が限られているため、時間に余裕を持って準備しておくことが大切です。
新札がどうしても手元にない場合は、使用済みで折り目のない「ピン札」を使う方法もあります。また、結婚式場によってはフロントで新札への両替サービスを行っている場合もありますが、確実ではありません。ハレの日にふさわしい形のお祝いを用意するためにも、新札は早めに用意しておきましょう。
ご祝儀袋はさまざまな種類がありますが、実は包む金額によって選ぶべき袋が変わります。 基本的な考え方は、「包む金額が多いほど豪華な袋を選ぶ」です。 高額なご祝儀を簡素な袋に入れたり、少額を豪華な袋に入れたりするのはマナー違反とされています。
ご祝儀袋を選ぶ際には、以下の基準を参考にしてください。
水引は「一度結んだらほどけない」形の「結び切り」や「あわじ結び」を選ぶのが一般的です。親族へのお祝いで高額のご祝儀を渡す際には、鶴や亀など縁起物の飾りがついた華やかな袋を選択する場合もあります。
ご祝儀袋のパッケージには、「〇万円~〇万円用」と目安が書かれている場合も多いので、参考にしながら購入しましょう。

新札とご祝儀袋を用意したら、お札を袋に入れていきます。 お札の入れ方にもマナーがあり、向きや包み方を間違えると失礼にあたるため、注意が必要です。初めてご祝儀を準備する方でも迷わないように、順を追って解説します。
お札には表裏が決まっており、肖像画が印刷されているのが表面です。また上下にも決まりがあり、肖像画のあるほうが上になります。
お札を入れる時は中袋の表面とお札の表面が合うように入れ、袋を開けたときに肖像画が最初に見える状態にするのが正しい向きです。お祝いごとでは縁起のよい上向きでお札を用意すると、前向きな未来を連想させ、新郎新婦への細やかな心遣いになります。
市販されている多くのご祝儀袋には、「外袋」のなかに「中袋・中包み」が入っています。 中袋と中包みはどちらもお金を直接入れるもので、金額や名前の記入が必要です。ここでは、形状が違う中袋と中包みへのお札の入れ方を詳しく解説します。
中袋はご祝儀袋の中に入れる封筒タイプの袋です。まず、お札を入れる前に、表面に金額を書き、裏面には自分の住所と名前を記入します。
金額は「金 ◯萬円」のように、頭に「金」を付けて縦書きで記入します。三は「参」、五は「伍」、万は「萬」など、旧字体の漢数字で書くのが一般的です。金額や贈り主の情報は、新郎新婦がご祝儀を管理するために重要な情報です。そのため、正確に記入することはゲストとして欠かせないマナーと言えます。
お札を入れる時は、肖像画がある面を中袋の表面に向けて、顔が上になるような形で入れます。新郎新婦が取り出しやすいよう、封をしないのが正式な形ですが、ご祝儀が高額な場合は軽く糊付けすると安心です。糊付けした場合は、「封」もしくは「〆」の字を書いておくと、より丁寧な印象になります。
中包みは一枚の半紙でお札を包むタイプで、封筒型の中袋よりも伝統的な形式です。中包みの折り方は以下の手順で行います。
ご祝儀袋に半紙がついていなかった場合は、B4サイズのコピー用紙でも代用できます。市販のご祝儀袋であれば、すでに折られた半紙が入っていることも多く、その場合はお札を入れて元の形に折り直すだけで完成です。
中包みの場合も、中袋と同様に、包んだ紙の表面中央に「金 参萬円」などと金額を旧字体で書き、裏面左下に自分の住所と名前を記入します。中包みは少し手間がかかりますが、その分丁寧な印象を与えられる入れ方です。
複数枚のお札を入れる場合は、すべてのお札の表裏・上下を揃えるのが基本です。1枚でも向きが違っていると、雑な印象を与えてしまうため注意が必要です。
また、1万円札と5千円札など、異なる種類のお札を組み合わせる場合は、重ねる順番にも決まりがあります。基本的には金額が大きい順に重ねるのがマナーですので、1万円札を一番手前にし、その後ろに5千円札などを重ねましょう。
結婚式のご祝儀では、「別れ」を連想させるため、割り切れる偶数の金額は避けるのが一般的です。また、金額だけでなく、お札の枚数も奇数にするのがベストです。
枚数を数える時は、新札は薄くてくっつきやすいので、1枚ずつ扇形にずらしてから重ねると数え間違いを防げます。事前にすべてのお札の向きを揃えてクリップなどで仮止めしておき、入れる際は、お札の角が折れないようゆっくり中袋に滑り込ませましょう。

中袋や中包みにお札を入れたら、次は上包み(外袋)で包み、水引を付けます。 最後の仕上げを正しい手順で行うことで、見た目も美しく、結婚式に持参するのにふさわしい形のご祝儀袋が完成します。
上包みへの入れ方の手順は以下の通りです。
上記の折り方は「たとう折り」といい、下側の折り返しを上に被せるのがポイントです。下側を上に重ねる折り方には、「幸せを受け止められるように」との願いが込められています。逆に上側の折り返しを下側に被せると、弔事向けのマナーとなるため注意が必要です。
水引は結び切りやあわじ結びを選択し、ご祝儀袋の中央に付けます。何度でも結び直せる「蝶結び」の水引は、選ばないようにしましょう。本数は奇数の5本が一般的で、紅白や金銀のものを使用します。
ただし、市販のご祝儀袋はあらかじめ輪状の水引がついているものが定番です。付け方に不安を感じる場合は、水引を少し上にずらして下側の折り返しを抜く方法が便利です。袋の両端を少し押してアーチを作れば、中袋をきれいに入れられます。ご祝儀袋の中に入っている厚紙は型崩れ防止用のため、中袋を入れたあとは取り外しても問題ありません。
.png)

「表書き」とは、ご祝儀袋の表面に贈り物の目的を示す「名目」を書くことです。表書きはご祝儀袋の顔となる部分であり、水引の上側中央に縦書きで記入します。
一般的な表記は「寿」です。「御祝」とシンプルに書く方法もありますが、カジュアルな印象になるため、親しい友人などの関係性に限定するのが無難です。ただし、名目がすでに印刷されている場合は自分で書く必要はありません。
水引の下側中央には、贈り主の氏名を記入します。氏名は、表書きよりも少し小さめに書くのがポイントです。個人で贈るか連名で贈るかによって書き方が異なるため、注意しましょう。
連名で贈る場合は、目上の人を右側に書くのがマナーです。友人同士などの場合は、五十音順に記入します。4名以上になる場合は、代表者の氏名を記入し左側に「他一同」と書きます。また、別紙に全員の氏名と住所を書いて、中袋に入れるようにしましょう。
ご祝儀袋への書き方のコツやマナーについてはこちらの記事も参考にしてください。

丁寧にご祝儀袋を用意しても、持ち運びの際に折れたり型が崩れたりしてしまうと残念です。ご祝儀袋をむき出しのまま持ち運ぶのは望ましくないとされており、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持参するのが正式なマナーです。受付でスマートに手渡しできるように、袱紗の正しい使い方を確認しておきましょう。
袱紗の使用は、水引が崩れたり袋にシワができたりするのを防ぐだけでなく、お祝いを丁寧に扱っている気持ちを表す礼儀としても大切です。袱紗は、ケースに挟むタイプ(金封袱紗)と風呂敷のように一枚の布で包むタイプの2種類があります。
挟むタイプは、ご祝儀袋の表面を袱紗の表側に向けるような入れ方をするだけで、スムーズに取り出せます。一方、包むタイプは包み方に決まりがあり、結婚式の場合の手順は以下の通りです。
結婚式などのお祝い事では、赤やオレンジなどの明るい色の袱紗を選ぶのが一般的です。
濃い紫は慶弔両用として使える色ですが、青や緑などの寒色は弔事向けとされることが多いため避けましょう。
受付でご祝儀を渡す際にも、失礼のない渡し方になるように注意が必要です。受付では「本日はおめでとうございます」と挨拶し、自分の名前を伝えます。ご祝儀袋は、以下の手順で手渡します。
<布タイプの袱紗の使用例>
ポイントは、受付の方が表書きと氏名を読める向きで渡すことです。手渡す際には、「心ばかりのお祝いです。お納めください」などとお祝いの言葉を添えます。挟むタイプの袱紗の場合も同じで、右開きで取り出したご祝儀袋をケースの上に乗せて手渡します。
ご祝儀の準備方法や結婚式当日のマナーについて、動画で確認したい方はぜひこちらの記事もご覧ください。
関連記事:ご祝儀の準備&渡し方
袱紗を持っていない場合でも、ご祝儀袋をそのままバッグやポケットから取り出すのは避けましょう。
袱紗がない場合は、ハンカチやスカーフで代用できます。タオル地などカジュアルな素材ではなく、シルクや綿などフォーマルな質感のものがおすすめです。袱紗と同様に、ひし形に広げてご祝儀袋を置き、左→上→下→右の順に折って包むのがマナーです。
受付の列に並んでいる間に、袱紗からご祝儀袋を出して手に持つのはマナー違反になります。受付前についてから、目の前で袱紗を開くのが正しい作法です。取り出したご祝儀袋は、そのまま無造作に渡すのではなく、たたんだ袱紗の上にのせて手渡します。
また、受付係が知人であっても、その場での長話や大声で盛り上がるのは控え、落ち着いた振る舞いを意識しましょう。

ご祝儀袋の準備には、日本の伝統的なマナーが多く含まれています。 新札を用意し、金額に合わせたご祝儀袋を選ぶところから始まり、お札の向きや袋への入れ方、袱紗での扱い方まで、一つ一つの所作に意味があります。
お札は上向きに入れて、袋や袱紗は右開きになるように包むのがご祝儀袋への入れ方のポイントです。初めてご祝儀を用意する方は、ルールを確認するためにも、 時間に余裕を持って準備することが大切です。マナーを守り丁寧にご祝儀袋を用意すれば、心からのお祝いの気持ちが新郎新婦にも届くでしょう。
.png)