

2026/05/22
現在結納は行わない人が多く、結納に代わる両家顔合わせ食事会を開催するのが主流です。しかし実際に結納を執り行ったカップルからは、「家と家の結びつきの儀式である結納を行うことで家族間の絆がより深まった」という声も耳にします。そこでこの記事では改めて結納がなぜ行われてきたのか、結納品・結納金の意味の説明から結納のやり方などをNEEDSの編集部が紹介。ふたりらしい結納の形を選択できるように徹底解説します。
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目次

最近の結納のスタイルは、形式にこだわり過ぎず、両家の考え方や状況に応じて行われています。結納のスタイルには、仲人を立てて結納品を用意し、伝統的な形式に沿って執り行う「正式結納」と、基本的に仲人は立てずに両家のみで結納を行う「略式結納」の2つがあります。しかし現在は、結納の代わりに両家の食事会を開催する「両家顔合わせ」が主流になっています。正式に結納を執り行うとなると、結納品や結納金、仲人の謝礼など20~50万円ほどかかります。また費用だけでなく、準備する時間も要します。このような理由から、時間と費用の負担が抑えられ、アットホームな雰囲気の中で両家の親睦が深められる「両家顔合わせ」が人気になっているのでしょう。

日本古来から続く伝統的な「正式結納」とはどんな結納なのか、「略式結納」とはどのようなスタイルなのか、そもそも何故、結納を行うのか。この章では、結婚が決まったふたりだからこそ、押さえておきたい結納の基礎知識を紹介します。現代の結婚は個人と個人の結びつきが色濃いですが、かつて結婚は家と家の結びつきでした。改めて結納についてを知ることで、ふたりが本当に行いたい結納のスタイルが見えてくるはずです。
結婚儀式の中で長い歴史のある結納は、日本伝統の行事のひとつです。結納の起源を辿ると4世紀から5世紀頃の仁徳天皇の時代まで遡ります。平安時代の結婚は、男性が女性の家に婿入りしていました。ですから結納は男性から女性へ贈るものではなく、女性から男性へ贈り物を贈ったそうです。現代のような結納の形式になったのは、江戸時代の末期から明治時代の初期頃といわれています。
結婚が個人と個人の結びつきではなく、「家と家の結びつき」が重視されていた時代背景を踏まえると、結納の儀式は家の名誉や繁栄を祈願する重要な儀式だったと考えられます。
結納の形式は時代と共に変遷がありましたが、結納の本質は受け継がれています。結納は、両家の結びつきと信頼関係を築き、結婚生活の安泰や家の繁栄を祈願し、新しい家族を迎えることに対して感謝の気持ちを表す儀式なのです。
結納は地域によって異なり、武家文化の流れを踏襲する「関東式」と公家文化の流れを引き継ぐ「関西式」に大別されています。関東式では白木の献上台に全ての結納品を載せますが、関西式ではひとつひとつの台に1品ずつ結納品を載せて飾ります。その他、品目の種類や用意する結納品などが異なります。
関東式の結納品
目録(もくろく):結納品のリスト
家内喜多留(やなぎだる):夫婦円満を願う酒樽で現代は、お酒代
金宝包(きんぽうづつみ)または御帯料(おんおびりょう):結納金
長熨斗(ながのし):長寿と繁栄を意味する縁起物の伸ばした熨斗あわび
勝男武士(かつおぶし):家庭繁栄の縁起物鰹節
寿留女(するめ):長寿を意味するするめ
子生婦(こんぶ):子宝に恵まれることを願うこんぶ
友白髪(ともしらが):白髪になるまで一緒にという意図の白い麻紐などを束ねたもの
末広(すえひろ):末広がりの縁起物の扇子
関西式の結納品
家内喜多留(やなぎだる):夫婦円満を願う酒樽で現代は、お酒代
小袖料(こそでりょう):結納金
熨斗(のし):長寿と繁栄を意味する縁起物の伸ばした熨斗あわび
松魚料(まつうおりょう):家庭繁栄の縁起物鰹節
寿留女(するめ):長寿を意味するするめ
子生婦(こんぶ):子宝に恵まれることを願うこんぶ
高砂(たかさご):長寿を願う縁起物の白髪の老夫婦の人形
寿恵広(すえひろ):末広がりの縁起物の扇子
結美和(ゆびわ):婚約指輪
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正式結納と略式結納は、読んで字のごとく、正式結納の儀式や内容の一部を省いた内容で行うのが略式結納です。
伝統的な手順で行われる正式結納は仲人を立てる必要があります。仲人は両家を行き来し、結納品の受け渡しを行い、両家の結びつきを取り持つ役割があります。略式結納では仲人を立てずに行います。女性の家またはホテルや料亭など決められた場所に両家が集まり、結納を執り行います。結納を行った人で、仲人を立てたのは全国平均1.9%というデータ(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024首都圏)があり、現在では結納を行う場合も、ほとんどが仲人を立てない略式結納が行われているようです。
正式結納での服装は、最も格式が高い「正礼装」が一般的です。男性本人、両家の父親、男性の仲人は五つ紋付羽織袴または燕尾服、モーニングで、女性本人は振袖、両家の母親、女性の仲人は留袖が基本です。
略式結納では、準礼装が基本。男性はブラックスーツ、女性は黒以外のフォーマルなワンピースや和装の訪問着など。略式結納でも女性本人の場合は、振袖を選ばれる人もいます。
いずれの場合も服装については両家で話し合っておくと良いでしょう。
家と家の結びつきを重んじる日本の伝統的なスタイルを踏襲した正式結納。どのような流れで執り行われるのか、関東式を例に紹介します。
①両家相談の上、仲人を立てます
②仲人は男性宅を訪問し、結納品を預かります
③仲人は預かった結納品を女性宅へ届け、結納品を預かったことを証明する受書と結納返しの結納品を預かります
④再び男性宅を訪問し、受け取った受書と結納品を渡し、男性側から受書を預かります
⑤仲人は再度、女性宅に行き、預かった受書を渡します。女性側は仲人を料理などでもてなし、御礼、御車代、御酒肴料、手土産を渡します
男性宅と女性宅を往復する仲人の負担が大きく、結納品や当日の進行なども自分たちで準備することも多く、時間も要する方法です。しかし日本の伝統に触れることができ、結納を通して結婚が家と家を結ぶものということを深く実感することができるでしょう。
3-1-1 正式結納の結納品は9品
地域によって内容が変わりますが、結納品は夫婦円満、家庭繁栄、長寿、子宝などを祈願する縁起物で、結納品の数は奇数にすることがマナーです。一般的に正式な結納品は9品目で、関西式では、豪華な11品目、13品目を用意することもあります。また関東式では5~9品目が主流です。いずれも結納品の数は、ご両家で話合って決めましょう。
関東式の9品
目録(もくろく)
家内喜多留(やなぎだる)
金宝包(きんぽうづつみ)または御帯料(おんおびりょう)
長熨斗(ながのし)
勝男武士(かつおぶし)
寿留女(するめ)
子生婦(こんぶ)
友白髪(ともしらが)
末広(すえひろ)
関東式の7品
目録(もくろく)
金宝包(きんぽうづつみ)または御帯料(おんおびりょう)
長熨斗(ながのし)
寿留女(するめ)
子生婦(こんぶ)
友白髪(ともしらが)
末広(すえひろ)
関東式の5品
目録(もくろく)
金宝包(きんぽうづつみ)または御帯料(おんおびりょう)
長熨斗(ながのし)
友白髪(ともしらが)
末広(すえひろ)
基本的に、仲人を立てないのが略式結納。どのような流れで執り行われるのか、一例を紹介します。
①両家で話合い、結納を行う会場を決めます
②男性側が先に部屋に入り結納品を飾り、その後女性側が部屋に入り結納品を飾ります
③進行は男性側の父親が行い、挨拶をします。口上はメモを読み上げてもOKです
④男性側から女性へ結納品を納めます
⑤女性側は結納品の目録を確認し、受書を渡します
⑥女性側から男性に結納品を納めます
⑦男性側は結納品の目録を確認し、受書を渡します
⑧婚約記念品を交換。すでに交換されている場合はお披露目します
⑨終わりの挨拶
⑩記念撮影・食事会
結納に必要な品の購入から、当日の結納の飾り付け、進行サポートなど全てをお任せできる「結納プラン」を用意しているホテルやレストランなどもあります。また宿泊も可能なホテルなどであれば遠方であっても安心です。準備する期間が無い人や何をどうすればいいのか分からない人もプランの利用がおすすめです。
3-2-1 略式結納の結納品、最近は3品のみの簡略化も
結納品の品目数は、全国平均で7品目が27.8%と最も多く、続いて3品目が17.8%、5品目が12.9%、9品目が12.7%というデータ結果が出ています(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024首都圏)。最近では、結納金、長熨斗、末広の3品を選ぶ人や、結納金も無くして、無記念品の交換のみを行う人もいます。いずれの場合も、両親やパートナーと相談の上、決めると良いでしょう。
結納にかかる費用は、結納の形式、結納品の数、結納金、結納返しの内容によって変わります。
食事を含めた結納式の費用は全国平均で最も多いのが5~10万円未満で45.7%
結納金の金額は、全国平均で最も多いのが100~150万円未満69.9%
結納品の購入金額は、全国平均で最も多いのが10~20万円未満24.4%
結納返しの費用は、全国平均で最も多いのが50~60万円未満43.1%(現金で贈った人のみの回答)
というデータになっています(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024首都圏)。その他、仲人を立てた場合は、仲人の御礼、御車代、御酒肴料、手土産代が必要になりますし、遠方の場合は交通費、宿泊代などがかかってきます。
結納金は嫁入り道具などの結婚に向けての準備費用として、嫁ぎ先の家から相手の家に贈られるものです。結婚に必要な家具や衣装、生活用品の購入費用や、中にはハネムーンの費用に充てられる人もいます。結納金は結婚準備金としての役割だけでなく、受け入れる側の誠意や感謝の気持ちも表しています。
結納返しとは、結納で男性側から贈られた結納品、結納金に対して、女性側が御礼としてお返しすることをいいます。結納返しでは、贈られた結納品よりも豪華にならないように気を付けなければなりません。お返しの目安は、贈られた結納金の半額~3分の1の現金または記念品を贈るのが一般的です。結納返しでは御袴料(おんはかまりょう)として、昔は袴を仕立てるためのお金を贈っていましたが、現代はお金の代わりに、スーツや時計など記念品を贈るケースが多くなっています。また男性側から結納返しは不要と言われることもありますし、結納返しを行わない地域もあります。
2024年度のアンケート調査では、結納返しをしていない人は40%、品物で選んだ人は33.6%、現金でお返しした人は26.1%という結果も出ています(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024年首都圏)。

最近最も多いのは、結納の代わりに「両家顔合わせ食事会」を行うケースです。進行も内容も両家と相談した上で考えることができ、ふたりらしい結納に代わる食事会を催すことが可能です。通常、結納の進行は男性側の父親が担いますが、両家顔合わせの場合はふたりで進行することも可能です。結納の場合は当事者だけで行うことが多いですが、両家顔合わせ食事会という形式であれば、兄弟姉妹も参加してにぎやかに過ごすのも良い思い出になるはずです。自己紹介の時間をとったり、写真撮影を楽しんだり、ふたりらしい会を演出しましょう。
顔合わせ食事会の場合は、服装もルールがなく自由ですが、結納に代わる食事会ですので、カジュアル過ぎない、品のあるスタイルを選びましょう。お祝いの席ですので黒一色のカラーは避けて、男性はグレーやネイビー、ベージュなどのスーツ、女性はパステル系カラーのワンピースなどが良いでしょう。肩や背中などが大きく露出するような服は避け、アクセサリーも小ぶりなものがおすすめです。また主役のふたりは、当日はヘアメイクをプロに依頼しても良いでしょう。食事会が開催される場所によっても服装は変わると思いますが、特別な日の食事会ですので、食事をする場所は両家がゆったりと過ごすことができる場所が良いでしょう。ホテルのレストランや料亭の個室がおすすめです。会場の場所は両家の中間地点を選ぶか、遠方の場合は、男性側が女性側に出向くのが多いようです。
結納の代わりに食事会を行う場合、結納金や金品を贈る必要はありませんが、婚約記念品の交換を行うケースも増えています。また結納金と同じような役割をする、結婚式や新生活の準備に充てる「支度金」を新郎側から新婦側へ贈る場合もあります。支度金は結婚準備金として男性本人から女性側の父親にお渡しするものです。支度金を用意する場合は事前に渡すことを伝えることがマナー。支度金の相場は50~100万円と言われていますが、支度金を用意するかどうかも全てふたりで相談した上で準備を進めましょう。支度金のお返しは、支度金の1割から半分程度のお返しがされているようですが、男性側からお返しは不要と言われることもあります。こちらもふたりで話合って考えましょう。
結納の代わりに行う両家食事会は、両家のコミュニケーションを大切に、アットホームな雰囲気の中で執り行っている人が多いようです。またこのタイミングで記念品の交換や支度金を準備されている人はお渡しすると良いでしょう。
■結納に代わる両家食事会の進行例
①ふたりでご挨拶または男性の父親に依頼する
②男性本人が家族を紹介し、続いて女性本人が家族を紹介
③食事・歓談
④婚約記念品のお披露目または交換
⑤男性本人から女性の父親へ支度金を渡す
⑥記念撮影
⑦終わりの挨拶。ふたりから御礼の言葉
結納の場では「幾久しくお納めください」などの言葉を用いますが、食事会の場合は挨拶の口上に決まりはありませんので、その場の雰囲気に合う言葉を選ぶと良いでしょう。ふたりらしい言葉と進行で、会話が弾むアットホームな両家の顔合わせ食事会を計画しましょう。
一般的に両家の食事会の費用は主催のふたりが負担する場合が多いようですが、両家で折半するケースもあり、家族によっても考え方はさまざまです。1つの答えはありませんので、ふたりで話合って決めると良いでしょう。
ちなみに食事会の費用は参加人数や会場によっても変わりますが、食事を含めた両家の顔合わせ費用で最も多いのが、全国平均5~10万円未満45,7%というデータがあります(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024首都圏)。
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結納と両家顔合わせの両方を行った人が5.3%、結納のみを行った人が1.7%、両家の顔合わせのみを行った人が85.6%、どちらも行わなかった人が6.8%とのデータ(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024首都圏)があるように、現在は結納に代わる両家顔合わせが主流です。
しかしその一方で、日本独自の伝統文化ともいえる結納を執り行ったことで、改めて絆が深まった、結婚に対して向き合うことができたという意見もあります。どのような結納を行うのか、それとも行わないのかは、ふたりでじっくりと考えてふたりらしい答えを見つけましょう。
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結納は結婚式の約10ヶ月前、両家の顔合わせの実施時期は約9ケ月前に行われている人が多いようです(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024首都圏)。正式結納、略式結納にしても準備に時間がかかりますし、結婚式の準備も慌ただしくなりますので、早めに執り行った方が安心です。
結納に代わる顔合わせ食事会も早めに行った方が、両家のコミュニケーションもとりやすくなるでしょう。また人気の会場や六曜に基づいた「大安」「先勝」「友引」と縁起の良い日を選びたいなどこだわりのある人も、早めに日取りを抑えた方が良いでしょう。

結納の手土産は、縁起物のお菓子や地元の特産品などを選び、相手のご家族の好みに合いそうな品を手渡すようにします。和菓子であれば、2枚の生地が合わさる「どら焼き」や「最中」は、夫婦の形を連想させる定番の手土産です。洋菓子であれば、おふたりが年月を重ねていくことをイメージさせる「バームクーヘン」がおすすめです。
切り分ける「羊羹」や割って食べる「煎餅」などは、縁起が悪い印象を与えかねないため、避けるのが無難でしょう。手土産はなるべく日持ちするものを選び、持ち運びやすい大きさや重さの品を渡すようにします。

結納前には、選んだスタイルに合わせた品目の結納品を用意します。結納品はオンラインショップでも購入可能ですが、実物を見たい場合は百貨店での購入がおすすめです。結納金は新札で用意し、華やかな水引で装飾された結納金袋または桐箱に入れるのが一般的です。
また、結納を行う会場探しも必要になります。料亭やホテルなどの結納プランを用意している会場で行う場合が多いですが、ご両家にとって移動の負担が少ない場所を選びましょう。進行役や席順、費用負担などを事前に話し合っておくと、当日の流れがスムーズになります。

結納を終えた後は、本格的に結婚式の準備がスタートする時期です。ネットや雑誌などからの情報収集も大切ですが、ふたりの結婚式を具体的にイメージするために、おすすめの近道は、ブライダルフェアへの参加です。模擬挙式や披露宴会場の演出の見学など、本番さながらのウェディングを体験することができます。
さらにNEEDSのブライダルフェアでは、実際に結婚式をつくっているウェディングプランナーが、実例を紹介しながら、会場を隅々までご案内します。その場で料理や演出についての疑問を解決することができ、費用についても即座に相談することができます。ふたりらしい結婚式のテーマが決まっていない・・・という人もこの機会にプロのプランナーにご相談下さい。まずはデート気分でブライダルフェアへ出かけましょう。
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