憧れのウェディングプランナーになって3年目に子供を授かり、ママになってからも仕事を続けることを決意。会社の制度や周囲の仲間たちに支えられ、産休後に時短勤務で復帰。子供が3歳になった現在はフルタイム勤務に。仕事もプライベートも充実した日々を送っている。
平尾まり
2007年中途入社
3人兄弟の末っ子だというご新婦。中学生の時にお父様が他界され、お母様は女手ひとつで3人のお子さんを育てられたといいます。ご新婦は今、改めてその苦労を思い、ご兄弟の中でも最後となったご自身の結婚式で、お母様への感謝の気持ちを伝えたいとおっしゃいました。
そこで人気の演出といえば、“娘から母に贈る手紙”の演出でしょう。ただ、私もお会いしたお母様は本当に明るい方で、笑顔が絶えず、お父様もいつも笑顔にあふれた方だったとのこと。しんみりした演出は、少し違う気がしました。
私たちT&Gのウェディングプランナーは、いつも「おふたりじゃなければできないウェディング」は何かを追求しています。私は、まず自分自身に置き変えて考えてみるところから始めました。「もし、私がご新婦の立場だったら?」「もし、お母様だったら?」「お父様はどう思われるだろう?」――。
そこには、今や一児の母となった自分ならではの、新しい視点も含まれていたと思います。息子はもう3歳になりますが、最近は、昔よく父に言われた「親にしたことは自分に返ってくる」という言葉の意味をひしひしと感じるようになりました。「息子が結婚する時は、どんな気持ちになるだろう?」と考えることもあります。
そんなふうに実感をもって親御様の気持ちを考えるようになってから、いつも結婚式を終えた後には、ご新郎、ご新婦と最後の挨拶をする時に、「親孝行、いっぱいされてくださいね!」とお声がけをしています。もちろん、結婚式もそのひとつです。
そしてこの時は、「お父さんがいたら、きっとうれしそうに笑っているんだろうな。会いたいな」というご新婦のお言葉がヒントになりました。“もしお父様が会場にいらっしゃったら、お母様になんとおっしゃるか”をビデオレターとして演出することにしたのです。
結婚式当日、お父様のたくさんの笑顔、ご家族の皆様との楽しそうなお写真とともに、お父様からのお言葉として、お母様に感謝を伝えるムービーが上映されました。
「これまで3人の子供たちを育ててくれて、ありがとう。本当に感謝しているよ」
お父様の笑顔をご覧になって、お母様は本当にうれしそうに涙にぬれた笑顔を浮かべ、おっしゃいました。
「こちらこそ。お父さんがいたから、がんばれたんだよ」
結果、涙、涙ではありましたが、会場全体が温かい気持ちに包まれました。結婚式は、本来楽しいもの。亡くなったお父様を思い出して悲しむよりも、お嬢様のご結婚を喜ばれているお父様をお母様にお見せしたい――。それをおふたりと一緒に形にすることができ、ゲストの皆様にとっても記憶に残る結婚式にすることができました。
月・火 | 休み |
水 | 翌週結婚式の最終人数・個数の締め切り日。夕方18時から、スタッフ全員で確認と打合せ。その後、夜に仕事帰りのお客様とお打合せが入ることも。 |
木 | 進行表やお見積りの作成、引き出物や引菓子等の発注。週末分のご披露宴に向けて届いた衣装チェックや検品作業をすることも。 |
金 | 週末に担当の結婚式があれば、準備にとりかかる。イベントディレクターとも打合せ。 |
土・日 | 結婚式本番。担当がない時は、ブライダルフェアの案内なども行う。 |