聴覚障がいをお持ちのご新郎。
ご新郎は、これまでいくつもの結婚式に参列したことはありましたが、司会者やサービススタッフが何を言っているのかわからない、友人スピーチの内容もわからない…、
その場所にいても、会場で行われていることが理解できずつらく悲しい思いをすることがほとんどだったそうです。
そんなご経験があったため、結婚式を挙げる際には、自分と同じく障がいを持つ友人たちにも幸せで楽しいものであるようにと強く願っていました。
ご新郎が初めて会場をご見学されたときのこと。
ご新郎は感慨深く
「自分が結婚式を挙げられるなんて夢のようだ」
と言いました。
きっとこれまで、障がいがあるがゆえに様々なことを諦めてきたのかもしれません。
その言葉はウェディングプランナーの野口さんの心に響きます。
そしてご新郎と同じく、ご来場いただく全ての方々に結婚式を楽しんでいってもらおうと心から願い、そのことをチームの目標としました。
まずはチーム全員が手話を覚えることから。
結婚式当日におふたりにつきっきりでサポートする先導スタッフが、休日を利用して手話スクールに通い、そこで習った手話をサービススタッフ全員に共有するという方法で、手話を覚えていきました。
知識がゼロの状態から手話を覚えるのは大変でしたが、すべてはゲストの方全員に楽しんでもらうため、とその日を想像しながらレッスンに通う日々が続きました。
そして迎えた結婚式の当日。
この日までにスタッフの全員が、両家名、料理説明、会場案内を手話でできるようになっていました。
手話でご案内中。
ご新郎の側には常に先導スタッフがいてしっかりとサポート。
おふたりとも終始笑顔で楽しそう。
心から式を楽しんでいるご様子です。
結婚式のあらゆるシーンで手話がたくさん登場しています。
ご新郎の思い描いた結婚式、みんなの笑顔が咲き乱れる素敵な式になったのは、ゲストのみなさんの表情を見れば一目瞭然ですね♪
▼手話を交えた涙・笑顔溢れる結婚式(01:08~)