サプライズというと、「若い人向け」というイメージが浮かびがち。
でも、相手を喜ばせようとするサプライズは、いくつになっても嬉しいものです。

照明さんと弘子さんはこのたび金婚式を迎えるとても仲の良いご夫婦。
しかし、近年、照明さんががんを患い、余命が残り少ないことが発覚しました。
そこで立ち上がったのはお孫様の彩萌さん。
おふたりのために「生涯忘れない金婚式を贈りたい」とサプライズ金婚式を企画したのです。
彩萌さんをはじめ、彩萌さんのご友人、スタッフ一同みんなが一丸となって準備をし、迎えた当日。
「金婚式のお祝いのお食事会」と称して照明さんと弘子さんを会場へと呼び出しました。
控え室に通され、彩萌さんのご友人にヘアメイクをしてもらい、ここで初めて今日の主旨をおふたりに伝えます。

「金婚式おめでとうございます。今からおじいちゃんとおばあちゃんの2回目の結婚式をします」。

「えーっ!?」とびっくりされるおふたり。
開いた口が塞がりません。
そして、用意した衣装に着替えていただき、おふたりのご対面です!
正装された照明さんがカーテンを開くと…


そこには、純白のウェディングドレスに身を包んだ弘子さんが。
はにかんだ笑顔の弘子さんはとってもキュート!

ご結婚されてから50年が経ったちょうどこの日、あのときの気持ちがよみがえったかのような瞬間でした。

チャペルでは、ご家族、ご親族、そして照明さんと弘子さんのご友人たちがおふたりを迎えます。

夫婦の誓いではおふたりが楽しく一生を過ごすことを誓いました。

お互いに感謝を伝える手紙を読んだり、照明さんご自身が選んだブーケを弘子さんに渡したり…
と数々のサプライズイベントがあり、おふたりは終始笑顔と涙の連続です。
金婚式を締めくくるのは、彩萌さんからのサプライズ。
「孫の結婚式が見たい」
そう思うおふたりに、一足先に未来のドレス姿をご披露しました。
いつか、本当の結婚式を楽しみに、それまで元気に暮らしてほしいという願いを込めたとってもかわいらしいサプライズです。

ドレスは、弘子さんが一番お気に入りで、彩萌さんに着せたいとおっしゃっていたもの。
おふたりは愛おしそうに彩萌さんを眺め、「ありがとう」と照明さん。
こうして、おふたりのために開いた金婚式は、様々な感謝の気持ちであふれた素晴らしい式となりました。
晩婚化が進み、夫婦揃って金婚式を迎えられることが難しくなってきている現在で、このような日を過ごせたことは、おふたりにとってもご家族にとっても本当に幸せなことです。
きっと生涯忘れない一日となったことでしょう。
どうかおふたりが少しでも長く一緒にいられますように。
2014年6月に行われたサプライズ金婚式。
時は過ぎ、2016年1月。
彩萌さんの結婚式でのウェディングドレス姿を見ることを励みに病と闘ってきたおじい様。
彩萌さんの決意から再び感動の物語が始まったのです。
▼▼▼おじい様とおばあ様がタキシードとドレス姿でご対面の溢れる笑顔は(03:13〜)