

このたびの東日本大震災によって被害を受けられた皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧と復興をお祈り申し上げます。
当社グループは、「人の心を、人生を豊かにする」を企業理念として掲げ、1組1組のお客様のために最高の1日を創り上げる「オリジナルウェディング」を実現する、クオリティ重視型のハウスウェディング事業を展開しています。
当期は、一部景気回復の兆しが見られたものの、雇用情勢は依然厳しく、個人消費の低迷が続く中、東日本大震災により不透明さが増した状況で年度末を迎えることとなりました。挙式披露宴市場は、少子化や晩婚化の影響が懸念されるも、2010年の婚姻届出組数は70万6千組※1と前年同水準で推移しました。また、挙式披露宴費用とその他結婚に係る費用は、近年の景気低迷の影響を受けることなく増加傾向にあり、ハウスウェディングスタイルの市場内シェアも21.8%※2と、前年を上回り推移しています。
当社では、挙式披露宴はおふたりだけのものではなく、大切な人たちへの感謝を伝え、全員から承認・祝福される、絆づくりの重要な機会であると考えています。参列された皆様の「心がひとつになる瞬間」を生み出すことが何よりも大切な要素であるとの考えから、このような結婚式を“One Heart Wedding”と名付け、その実現のお手伝いをしています。こうした付加価値の高い結婚式の実現を通じて競争力の強化を図り、継続的な事業基盤の安定と中長期的な成長をめざすには、結婚式に関わるすべての人材の育成が最も重要な課題であると認識しています。
当期は、最大の財産である人材および商品・サービス力の強化を目的とした先行投資を優先し、本質的な仕組みづくりを積極的に実施しました。提案力の向上と店舗の大型リニューアルが奏功し、直営店の挙式披露宴単価は前年同期と比較して約12万円上昇しました。また、3年ぶりとなる新規出店や、新しい事業形態となるホテルの婚礼事業の受託など、成長に向けた取り組みにより、新たなスタートラインに立った年となりました。
震災の影響による挙式披露宴の延期や、一部店舗での損失計上がありましたが、連結業績は、売上高467億16百万円(前年同期比1.5%増)と増収となり、営業利益は22億82百万円(同9.4%減)、当期純利益は2億14百万円(同42.2%減)となりました。当初計画には届かなかったものの厳しい環境下で増収となり、また営業利益についても2期連続で20億円を確保できたことは、安定した収益基盤の構築を進めてきた成果であると捉えています。これに伴い、当期は復配を決定し、1株当たり100円の期末配当を実施させていただきました。
当社が創出かつ牽引してきたハウスウェディング市場は、広く認知されるとともに、競争が激化してきています。当社はこの市場のリーディングカンパニーとして、確固たるマーケットポジションを築くため、3つの施策に取り組みました。
1つ目は、国内ウェディング事業の拡大と深耕を企図した「将来の成長への布石」です。当社の強みである「プロデュース力」を活かし、ホテルの婚礼事業の運営受託や提携、ウェディング施設にレストランを併設した新業態の総合プロデュースなど、様々な形態での展開により、事業領域を拡大します。こうした既存の概念・業態にとらわれない高付加価値なオリジナルウェディングの追求により、さらなる成長をめざします。
2つ目は、お客様の多様なニーズを汲み取り、「業界を牽引するT&Gウェディングの進化」を加速することです。当期は、ウェディング業界で初めて、日本助産師会と提携し、結婚・妊娠・出産・育児に関する女性の不安やストレスをケアするサービスを開始したほか、個性や魅力を引き出すプロであるイメージコンサルタントによるトータルコーディネートでおふたりの魅力を最大限に引き出す「大人ウェディング」や、ご夫婦が人生の節目にもう一度愛を誓い合う「アニバーサリーウェディング」、ご家族の一員であるペット向けに晴れ着を提供する「ペットドレス」など、お客様のニーズを具現化する新しい商品やサービスを提案しました。
3つ目は、既存のサービス品質の更なる向上のための「クオリティの追求による付加価値の向上」です。最大の財産である人材の育成を強化するため、挙式披露宴でお客様と最前線で接するサービススタッフの自社雇用を進め、教育の強化を図っています。さらに、年間約1万組の結婚式のプロデュースに携わるスタッフ一人ひとりのノウハウを「T&Gナレッジシステム」でデータベース化し、全社的に共有する仕組みを整えました。また、お客様に安全かつ安心な食事を提供することは結婚式のクオリティ強化に重要な要素であることから、衛生管理も強化しています。今後もあらゆる面でクオリティを追求し、より付加価値の高いサービスの提供をめざしていきます。
次期も引き続き厳しい経営環境が続くことが予想されますが、事業基盤構築の最終年度として、必要な投資を積極的に進めながら、連結売上高485億円(前年同期比3.8%増)、同営業利益23億50百万円(同3.0%増)の増収増益、3期連続営業利益20億円以上の確保を実現し、業界でのポジションを確固たるものにし、次なる成長ステージへの準備を進めていきます。
将来の成長への布石
業界を牽引するT&Gウェディングの進化
クオリティの追求による付加価値の向上
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